その季節にはまだ早いんじゃないか

消防の新しい訓練服のサイズを各自で測って欲しいとメールで連絡が来ていたので、行ってみる。
特に定例会などない日は随分と静か。
時刻は22時。
周りにまばらにある家も灯は消えている。
(さすが田舎。)
とか思いながらサイズあわせをする。


そんなことをしていると、例の足音が聞こえてきた。
(いくら寂しいって言っても、機庫に来てるの一人だけなのに、相当寂しいのか?)
とか思いながらも、
(まぁ、いつも足音だけだし問題ないか。)
と言い聞かせながら用事を済ませて車に乗り込む。

車をバックさせるため、


−ふと彼が車内から機庫の方へ視線を移すと、

嗚呼…いつの間にか、建物の横には半透明な足だけが立っていた−


( ̄□ ̄;)!!